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もっと芝居を見たかった [映画]

泣けました。
弔辞と生前のコメント。
最後まで女優さんでした。

世代的には少しずれてて、小学校低学年に「みごろ ! たべごろ ! 笑いごろ !!」を毎週見ていたくらい。
思えば毎週楽しみで、記憶に残っているごく最初期の番組のひとつ。
うちにはレコードはないけど、シングルはどれも意外と口ずさめます。

でもどちらかというと歌手としてではなく、演技者としてのご活躍ぶりの方が記憶に残っています。
朝の連ドラなんてずっと見てなかったけど、「ちゅらさん」面白くて見てました。
そして何より「黒い雨」での迫真の演技。
これから先、歳を重ねて行く中でもっと素晴らしい芝居を見せてくれると思ってました。
次世代の日本のおばあさんを演じさせたら一番の女優さんだったはず。
「映画にもっと出たかった。テレビでもっと演じたかった。もっともっと女優を続けたかった。」
年齢を重ねた演技をもっと見たかったです。

「神様は、この世のおつとめの終わった人たちをそちらへ連れて行ってしまうそうです。」とミキさんは言われてましたが、ご本人のコメントにもあった「でもその時は必ず、天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。それが私の務めだと思っています。」という思いからも神様に呼ばれたのかもしれません。
きっと今頃はそのお務めを始めていることでしょう。

改めて「ちゅらさん」、「黒い雨」、「みごろ ! たべごろ ! 笑いごろ !!」を見たいと思う夜です。


ちゅらさん 完全版 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD



黒い雨 デジタルニューマスター版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東北新社
  • メディア: DVD



みごろ!たべごろ!笑いごろ!! キャンディーズ プレミアムBOX [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • メディア: Blu-ray



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アマゾンで「グラン・トリノ」がすごいことに [映画]

「グラン・トリノ」が傑作だという話を友人Kに言ったら、劇場で見れなかったことを後悔していました。
素晴らしい作品だってことは以前にここでも書きました。

先日たまたまアマゾンからのメールでDVDのお得なセールの案内が来ていたので、あれこれ検索。
対象のDVDがどれでも3枚で3,000円というもの。
探してみるとあれもこれも欲しいとなるけど、今回はパス。
来月以降欲しいCDは多いし、キャロル・キング/JTのライブも控えているし。
「3枚で3,000円のDVD」、今回は仕分けの対象に。

でも、とんでもない目玉商品を見つけてしまったのです!!
そう、「グラン・トリノ」のDVD。


グラン・トリノ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD



今なら定価3.980円が990円と超お買い得!!
75%引きですよ!
いつまでこの値段が続くかは知りません。
今なら送料もかからないから、さらにお得。

俳優として「最後」の出演とも言われているこの作品。
監督としてもますます円熟味を増し、そのどちらも観るものを圧倒する職人の域に達している。
まるで映画の神様が憑いているかのよう。

この大好きな一本をこれだけリーズナブルに手に入れられるんだから。
当然すぐにポチっとしました。

気になる方はお早めに。

「牛の鈴音」を観て [映画]

新聞コラムで知った「牛の鈴音」を観てきた。

ここ数日、プチ野良仕事でバネ指再発、足腰は筋肉痛。
カマを使っていた右手は握るときに痛いし、畝の間で這いつくばって雑草取りしていたので右の足首が言うこときかない状態。
畑仕事は本当に大変なこと。
慣れないことだから余計に。
でも観たかったこの映画。
今日10日は入場料1,000円だったから、ボロボロの体に鞭打って横浜まで。

時間があまりなかったので松屋の「スン豆腐チゲ定食」をかっこむ。
たちまち大汗。
チゲ食べてこの映画を観るとは...
考えてみると韓国映画って劇場で観るのは初めてだったかも。

映画の中心は山奥で昔ながらの農業に従事する老夫婦と農耕用の年老いた一頭の牛。
淡々と時間が流れるドキュメンタリーだけど、地元韓国では上映館拡大、300万人動員のヒット作に。

映画の好みも人それぞれ。
ド派手なアクションとかSFX多用の絵空事の映画はもういい。
だからあの3D映画は全く見たいと思わない。
それよりこういうしみじみした作品の方が今はいい。
たまたま自分がたまに畑を手伝うこともあるので、余計に心に響いた。

とにかく便利な現代社会。
スピードが要求されるため時間に追われ、物が溢れすぎるため粗末に扱うことが目立つ今の世の中。
生きるもの同士の繋がりさえ希薄になっているように思うことがある。
現代人がどこかに置き忘れてしまった大切な何かを思い出させてくれる秀作。
"OLD PARTNER"、いいタイトルだと思う。
冒頭で結末は知れてしまうけど、最後は随分と泣かされた。
映画館でこんなに泣いたのは久々。
日本でも全国各地で上映中もしくは予定があるようなので、近くでかかった際には是非。

まずは予告編を




横浜駅で降りる人が大勢いるにも関わらず、ドアが開くなり乗り込んできた二人。
いい大人が何をそんなに急いでいるのか?
ただ単に席を取るためなんだろうが。
エゴ丸出しのこういう輩にこそ見てほしい一本。
タグ:横浜 映画
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「ディア・ドクター」を観てきた [映画]

「ディア・ドクター」を観てきました。
ネタバレになるから多くは書きませんが、結論はいい映画だったということ。

ベストセラーの原作本があって、それの映画化が目立つ日本映画の中で、監督自らの脚本でいい作品を撮っているというのがすごい。

配役も絶妙。
田舎のあの風景で師匠が出てくるとついつい「家族に乾杯」を連想してしまうかと思ったけど、そんな心配は無用。
きっちり役者の仕事してました。
八千草さん、余さん、刑事二人をはじめとした全体のキャスティングもナイス。

嘘が時として本当以上になり、真実はいつしか嘘になる。(村の人々の対応といったら!)
世の中ってこういうことが混ざり合って成立してるんだと思ってしまう。
悲しくもうれしくも。
クリント・イーストウッドの映画を観た時も同じような感覚が湧いてくる。

先日の直木賞は惜しくも逃してしまったけど、選考委員の浅田次郎さんが「個人的には今後、たとえ候補に選ばれなくても本屋で買って読みたい。映像の人がわずか数冊の経験でここまでの文学を書くことに衝撃を受けた。私自身、勉強させられた。」とコメント。
これだけいい脚本を手がける人だから、その本もきっと面白いんだろう。
今まで読んだことないし、映画も見たばかりだから、読んでみようかな。


きのうの神さま

きのうの神さま

  • 作者: 西川 美和
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2009/04
  • メディア: 単行本



それにしてもこれだけのいい映画、後ろの列のじいさんは始まった途端から、終わりまでずっと鼾かいてた。
一瞬にして昭和場末映画館の風情になってしまったけど、大丈夫。
映画の方に引き込まれて、いつしか田んぼのカエルと同化していったから。

だけど、あのじいさん何で映画館に来たんだろう?
しかもこの映画にした理由は?
それは本人にしか分からないこと。
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マン・オン・ワイヤー / 綱渡りの男 [映画]

久々に黄金町へ。
見たかった映画「マン・オン・ワイヤー」がかかっているので。

今年の春ごろ一冊の絵本がいいというので買ってみた。
それが「綱渡りの男」。



綱渡りの男 (FOR YOU 絵本コレクション「Y.A.」)

綱渡りの男 (FOR YOU 絵本コレクション「Y.A.」)

  • 作者: モーディカイ ガースティン
  • 出版社/メーカー: 小峰書店
  • 発売日: 2005/08
  • メディア: 大型本




舞台は74年のニューヨーク、完成間近のワールド・トレード・センターのツインタワー。
フランスの若き大道芸人がビルの屋上にワイヤーを設置して綱渡りをしたという実話を描いたもの。
地上400mという高さでの綱渡り。
そのスリリングな状況は、絵本の中では一部仕掛けも用いて描いている。
このときの実話を知らなくても十分楽しめる一冊。
アメリカでは優れた絵本に贈られるコールデコット賞、ボストングローブ・ホーンブック賞<絵本部門>を2004年に受賞しているそうです。

そして当の本人たちが出演したドキュメンタリー映画が「マン・オン・ワイヤー」。
実際の綱渡りの映像が盛り込まれていて、絵本にはない迫力に圧倒される。
見ていてクラクラするけど、それよりも何よりもその行為自体が美しい。

全然気にしてなかったけど、今日は映画の日だったので1,000円で見れた。
映画の日なんて久々。
すごい得した気分。
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「グラン・トリノ」は傑作! [映画]

久々に「映画」を見た。
心の奥底をガッと掴まれるようなすごい「映画」を。
前週に見た作品がとんでもない駄作だったので、余計に心揺さぶられた。

クリント・イーストウッドが監督・主演の「グラン・トリノ」。
アメリカが抱える人種や銃の問題を主軸に据えた生と死の物語。
まさに今の彼でなくては撮れない、そして演じることのできない内容の濃い素晴らしい作品。
この作品で俳優を引退し監督業に専念するという噂も囁かれているらしい。
先日プロモーションで来日した息子のカイルのコメントによると断言はしてないようだけど。
仮に俳優としての最後の作品ということになったとしても、全く遜色のない傑作。
本人も思うところがあって制作したような...
エンディングなんて特にそんな気がしてくる。

ともあれ、今のところ今年一番の作品。
実はもう一度スクリーンで観たいと思っているくらい。

すでに喜寿を超えた御歳78才。
先日「映画製作を通じた日本とアメリカとの相互理解の促進に寄与」という理由で旭日中綬章が授与というニュースにも驚いたけど、これでただのご隠居になってしまうのではなく、ますます素晴らしい作品を撮ってほしい。
でも、やっぱりファンの気持ちとしては俳優クリント・イーストウッドも観たい訳で...

DVDの前に是非劇場で!





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オスカーが日本映画2作品に [映画]

すごいことが起きました。
第81回アカデミー賞に日本からの作品としてノミネートされていた「おくりびと」と「つみきのいえ」。
それぞれ「外国語映画賞」と「短編アニメーション賞」の栄冠を勝ち取りました。
日本作品が受賞するのは初の快挙だという。

以前ここでも書いたけど、「おくりびと」は本当にいい映画だったもんね。
ちゃんと映画館に足を運んだものの一人として、何より日本人としてうれしい限り。
見に行った日の夜に峰岸徹さんが亡くなったというのも印象に残ってます。
きっと峰岸さんも天国で受賞を喜んでいることでしょう。

モックンもいい顔してましたね。
映画は彼の持ちこみ企画がはじまりという。
「納棺夫日記」という本でその職業を知ったことがきっかけのひとつらしい。


納棺夫日記 (文春文庫)

納棺夫日記 (文春文庫)

  • 作者: 青木 新門
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1996/07
  • メディア: 文庫



原作ものの映画化が目立つ最近の日本映画の中で、オリジナルの脚本で仕上げたというのも興味深い。
脚本を手がけたのは放送作家の小山薫堂さん。
映画の脚本は以外にも初めて。
初めてでこんなにヒットして数々の映画賞を受賞したのだから凄いこと。
今や大先生と化したはずだけど、いつも聴いているラジオではそうした肩書きは関係なし。
本当に同一人物かという錯覚すら覚えます。
そのいつも聴いているラジオとはFMヨコハマの"FUTURE SCAPE"というプログラム。
土曜日の朝、ながらで聴いているけど笑わせてもらってます。
女性DJとの夫婦漫才のような掛け合いが絶妙です。
ローカル局の生放送のため、その面白さは聞いた人にしか分かりませんが、裏FUTURE SCAPE なるポッドキャストがあるので、興味があるかたはダウンロードしてみては?
「おくりびと」の脚本家ってこういう人だったのかと驚くはず。
先週の土曜日の放送後に収録された裏フューチャーも笑った。

日米のアカデミー賞受賞もあり、また上映館が増えてロングランを続けています。
脚本家自らが言ってましたが公開から日が経つにつれ「観客のベンジャミン・バトン化現象」が起きているという。
たぶん今回のニュースでますます若い人も劇場に来てくれるのでは?
一方でまだ見ていないという年配の人も増えるかな?
いずれにしても年齢とか国とかを超えて誰もが楽しめる作品ということでしょう。
DVDは来月発売だけど、やっぱり映画館の暗闇でしみじみ見るのがいい!


おくりびと [DVD]

おくりびと [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD




短編アニメ賞を受賞した「つみきのいえ」は知らなかったけど、DVDが出てるんですね。
見てみたいです。
アマゾン、安くなってます。
値段が動かないうちに買っておこうかな?


pieces of love Vol.1 つみきのいえ [DVD]

pieces of love Vol.1 つみきのいえ [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD



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「櫻の園」 明日公開 [映画]

いよいよ11月8日から公開される「櫻の園」。
前作がよかっただけに仕上がりがとても気がかり。


櫻の園

櫻の園

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • メディア: DVD



確か前作は劇場に2回観にいったはず。
今回は絶対に観たいという気分にはまだなってない。
スピッツの「若葉」はいいんだけど...

 iTunes Store(Japan)
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峰岸徹さんの演技を見た日に [映画]

また悲しいニュースが飛び込んできた。
俳優の峰岸徹さんが11日に亡くなった。
まだ65歳という若さ。
先日の緒形さんも若過ぎると思ったが、峰岸さんもこれからという若さで旅立った。

11日というとまさに「おくりびと」を観に行った日。
昼過ぎの回で観たので、その時点ではまだ病魔と戦われていたはず。
その夜に亡くなられたということで、スクリーン一杯に映し出された演技、存在感とともに生涯忘れられない作品になった。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

来月には大林監督の新作「その日のまえに」の公開が迫っている。
8月に自宅前で撮影されたワンシーン。
奇しくも常連だった大林作品が遺作になるという。
実はこの原作本、個人的に気になっていて前から読みたいと思っていたところの映画公開。
文庫化もされたので読んでから観ようか、観てから読もうかと思っていた。
でも今回は観てから読むことにしよう。
横浜ではシネマリンでの上映ということ。
今や貴重なここの独特の空間、結構好き。
観るならここにしよう。


その日のまえに (文春文庫 (し38-7))

その日のまえに (文春文庫 (し38-7))

  • 作者: 重松 清
  • 出版社/メーカー: 文芸春秋
  • 発売日: 2008/09/03
  • メディア: 文庫



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「おくりびと」を観てきた [映画]

今年、春になる前、祖父を見送った。
大往生だった。
自宅に帰ってきて床を敷いて横たわる体は小さく見えた。
仮通夜の前、納棺師が二人やってきた。
体を清めて、髪を整え、髭をそり、その顔は本当にきれいになった。
形式的に順番で髭をそってあげたときの、あの感覚、とても不思議だった。
剃刀の「ジョリジョリ」という音を聞きながら、悲しい気持ちが沸くとともに妙に心が穏やかになった。
そこには感謝の気持ちがあったし、最後にきちんとしてあげるのは生きているものの役目だし。
そうした家族の思いを理解して淡々と仕事をする納棺師。

今日、映画「おくりびと」を観てきた。
本当にいい映画だった。
ついついあの時のことを思い出してしまったが、悲しいだけの単純な映画ではない。
お葬式と言えば山崎努さん、そしてモックンが演ずる絶妙のユーモアに劇場は笑の渦も起こる。
そうした中で「死ぬこと」を描きながらも「生きること」をあぶりだす。
つまりは命ということ。

海外でも賞を受け、評価の高いこの作品。
この作品の底辺にあるテーマは世界共通という証ではないか?

土曜日のFM横浜の朝の番組には、脚本を書いた小山薫堂さんが出演されている。
今日もこの番組を聴いてから出かけたので、おふざけが混ざった軽いトークと大真面目な脚本による映画とにギャップを感じつつも、改めて才人なんだと感心した次第。

今年を代表する邦画になるはず、おすすめです。
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