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「ディア・ドクター」を観てきた [映画]

「ディア・ドクター」を観てきました。
ネタバレになるから多くは書きませんが、結論はいい映画だったということ。

ベストセラーの原作本があって、それの映画化が目立つ日本映画の中で、監督自らの脚本でいい作品を撮っているというのがすごい。

配役も絶妙。
田舎のあの風景で師匠が出てくるとついつい「家族に乾杯」を連想してしまうかと思ったけど、そんな心配は無用。
きっちり役者の仕事してました。
八千草さん、余さん、刑事二人をはじめとした全体のキャスティングもナイス。

嘘が時として本当以上になり、真実はいつしか嘘になる。(村の人々の対応といったら!)
世の中ってこういうことが混ざり合って成立してるんだと思ってしまう。
悲しくもうれしくも。
クリント・イーストウッドの映画を観た時も同じような感覚が湧いてくる。

先日の直木賞は惜しくも逃してしまったけど、選考委員の浅田次郎さんが「個人的には今後、たとえ候補に選ばれなくても本屋で買って読みたい。映像の人がわずか数冊の経験でここまでの文学を書くことに衝撃を受けた。私自身、勉強させられた。」とコメント。
これだけいい脚本を手がける人だから、その本もきっと面白いんだろう。
今まで読んだことないし、映画も見たばかりだから、読んでみようかな。


きのうの神さま

きのうの神さま

  • 作者: 西川 美和
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2009/04
  • メディア: 単行本



それにしてもこれだけのいい映画、後ろの列のじいさんは始まった途端から、終わりまでずっと鼾かいてた。
一瞬にして昭和場末映画館の風情になってしまったけど、大丈夫。
映画の方に引き込まれて、いつしか田んぼのカエルと同化していったから。

だけど、あのじいさん何で映画館に来たんだろう?
しかもこの映画にした理由は?
それは本人にしか分からないこと。
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