「はっぴいえんど」まで販売停止にするのは

鈴木茂が大麻所持で逮捕されたことはショックだった。

数年前、小さなライヴハウスで間近に観たことがあった。
素晴らしい演奏を本当に目の前で。
「スノーエキスプレス」なんか神憑り的に凄かった。
トレードマークのあのストラトとともに記憶に残ってる。

関連のＣＤが出荷停止、販売停止になり、ネット配信も中止されていることが物議をよんでいる。
本人名義の作品というならまだ分かるけど、かれこれ40年近く前のバンド名義の作品まで対象とは。

はっぴいえんど

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
• 発売日: 2009/02/18
• メディア: CD

風街ろまん

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
• 発売日: 2009/02/18
• メディア: CD

URCの作品は契約の関係だかで、エイベックスからポニーキャニオンに移ったと聞いた。
そして2月18日にめでたく再発になったとたんの出来事。
逮捕のニュースが流れたその夜には、ネット上でもまだ売っているサイトがあったけど、昨日見たらすでに取り扱いなしに。
日本の音楽シーンを語る上で重要な作品群が容易に入手できないというのはちょっと悲しい状況。

今朝の出来事。
いつも目覚まし代わりに聴いている朝の某FMでは荒井由実の「やさしさに包まれたなら」がオンエアされた。
宮崎駿の「魔女の宅急便」で「ルージュの伝言」とともに使われていたあの曲。
初期のユーミンのバッキングを担当していたのが、細野晴臣、松任谷正隆、林立夫、鈴木茂らによるキャラメル・ママ～ティン・パン・アレイの面々。
この時期、所謂「ニューミュージック」だけでなく、「歌謡曲」の域にも彼らは頻繁に顔を出していた。
そうしたことを考えると鈴木茂の演奏が公共の電波に乗って流れない日はないと言っても過言ではない。
今日もきっと知らず知らずのうちに日本のどこかで誰が無意識のうちに聴いているはず。

どこまでを容疑者の作品として考えるのか？
なんでこの作品まで販売停止にするのか？
今回の事件でそんな想いを抱いた方は多かったのでは？
今朝「やさしさに包まれたなら」をオンエアした番組の担当者も、そんな気持ちがあってさりげなく選曲したのかもしれないと勝手に思った。

でも悪事は悪事。
しかるべき処罰を受けた後、いつかまたその素晴らしい演奏を聴かせてくれることを期待している。

コメント 2

そんなにさかのぼらなくても…
とも思いますけれど…
いつからどんだけやってたんだかですかねぇ？

ワタシ、はっぴいえんど、全部持ってます♪
by 眼鏡屋ナナ (2009-02-25 16:19) 

＞眼鏡屋ナナさん

ご無沙汰してます！
nice&コメントありがとうございます！

今回の件、方々でいろいろな意見があるようで。
悪いことは確かなんだけど...

それにしても「はっぴいえんど」もお持ちだったとは！
以前トリビュートでスピッツが「12月の雨の日」をやってましたね
あのヴァージョン好きです♪
by うっち (2009-02-25 20:50)