風のガーデン いいドラマでした

「風のガーデン」、いいドラマでした。
普段ドラマをほとんど見ないのに、このドラマは最後まで欠かすことなく見ました。
何がいいって、やはり緒形拳さん。
末期がんの息子の最期を看取る父であり医者の役。
ご自身が癌であり、この作品が遺作になったことを考えただけで、登場シーンは胸が詰まる思いでした。
そのセリフの一言一言に重みがあり、心に響きました。
それはまるで天国からのメッセージでありプレゼントのようです。
最後の作品として本当に素晴らしい作品。

たしか亡くなる直前の記者会見では共演者を褒めちぎっていたのも印象に残っています。
「中井さんの代表作になる」とか「とてもかわいく素晴らしい孫たち」というコメントを残しています。
一歩退いて周りを立てる謙虚さ、いくつになっても大事なことです。
確かにに共演者にも恵まれて素晴らしいひとつの作品になったのでしょう。
「中井さんの代表作」であるとともに間違いなく「緒形さんの代表作」として胸に刻まれました。

もしもこのドラマが舞台なら惜しみないカーテンコールの拍手を送るところ。
でもそのカーテンコールに緒形さんが出てこないというのはやはり寂しい。